ASP.NET で GridView に DataTable を手動でアサインすると、データがサニタイジングされてしまう
ASP.NET での開発であれば、GridView に DataTable を手動でアサインすることが可能です。しかし、例えば改行のための <br /> タグなどを含んだデータを DataTable にアサインすると、自動サニタイジングが行われてしまい、期待する改行が行われません。
そこで、イベントハンドラを利用して回避する方法のメモです。
*
次のコードは、DataTable のインスタンスを作り、GridView に割り当て後、データの結びつけを行っています。
●コード
[code lang=’c#’]
//DataTableの作成とカラムの定義
DataTable dt = new DataTable(“workTable”);
dt.Columns.Add(“名前”);
dt.Columns.Add(“必殺技”);
//DataTableにデータを追加
dt.Rows.Add(new object[] { “悟空”, “かめはめ波” });
dt.Rows.Add(new object[] { “ベジータ”, “ギャリック砲
ビッグバンアタック” });
//GridViewへ割り当て
GridView1.DataSource = dt;
GridView1.DataBind();
[/code]
●aspx
[code lang=’html’]
[/code]
しかし、ソースで得たい結果はベジータの必殺技が2行で表示されることであるにもかかわらず、実際は次の様に、<br /> が表示されてしまいます。
*
そこで、GridView の RowDataBound イベントハンドラに、テキストを整形する処理を書いてしまいましょう。
●コード変更点
[code lang=’c#’]
dt.Rows.Add(new object[] { “ベジータ”, “ギャリック砲\nビッグバンアタック” });
[/code]
●コード追加
[code lang=’c#’]
protected void GridView1_RowDataBound(object sender, GridViewRowEventArgs e)
{
e.Row.Cells[1].Text = e.Row.Cells[1].Text.Replace(“\n”, “
“);
}
[/code]
●aspx
[code lang=’html’]
[/code]
RowDataBound イベントは、行単位でデータがバインドされた後に発生するイベントです。
e オブジェクトには、行オブジェクトである row が含まれていますので、それを利用して行内のカラムにアクセスしています。
この結果、次の様に改行されます。
この例では Replace メソッドで文字変換を行っていますが、必要に応じた処理をすればよいでしょう。
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