CodeIgniter2+xajaxのシステムをCodeIgniter4へアップグレードするときにやったこと

目次

この記事を書いた背景

PHPフレームワークのCodeIgniter2とPHPからJavaScriptを生成するxajaxフレームワークで作られたシステムをだいぶ放置していたのですが、とうとうサーバ側のPHPのバージョンアップやらなんやらでCodeIgniter4へアップグレードせざるをえない状況になりました。

ドキュメントにアップグレードガイドがあるだろうと思っていたら3系からの情報しかなかったorz

ということで自分で行ったときに手を入れた部分を情報として残しておきます。

変更が必要だった部分(今回のケースで)

  • 環境設定のファイル
  • コントローラ
  • モデル
  • ビュー

環境設定のファイル

.envかApp.php/Database.phpで環境設定を行います。

サーバによってはパラメータ指定が上手くいかない場合もあるので、下記の記事も参考にしていただければ。
参考:CodeIgniter4で「No input file specified.」が出た場合の対処

/.env

CI_ENVIRONMENT = development
app.baseURL = 'https://~/'
database.default.*

/app/Config/App.php

public $baseURL = 'https://~/';
public $defaultLocale = 'ja';
public $supportedLocales = ['ja'];
public $appTimezone = 'Asia/Tokyo';

/app/Config/Database.php

public $default = [];

コントローラ

namespace App\Controllers;
use App\Models\MyModel;

class MyController extends BaseController {
    $myModel = new MyModel();
    
    $result = json_decode( $myModel->myFunction( $this->request->getVar('someName') ) );
    foreach ($result as $row) {
        $row->columnname
    }

    return view('pathto/viewname', $data);

モデル

namespace App\Models;
use CodeIgniter\Model;
 
class MyModel extends Model {

    public function myFunction()
        $db = \Config\Database::connect();

        $sql =<<<_EOT_
        SQL
        _EOT_;
        $query = $db->query($sql);

        //単一行の場合
        $row = $query->getRow();
        return $row->columnname;

        $query = $db->query($sql, ['%' . $db->escapeLikeString( $value ) . '%']);

        //複数行の場合
        foreach( $query->getResult() as $row ) {
            $result[] = array(
              'columnname' => $row->columnname
            );
        }

        return json_encode( $result );

単一行であれば $db->getRow() で取得する
複数行であれば $db->getResult() で取得する

ビュー

<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.5.1.min.js"></script>

<form name="formName" id="formName" onsubmit="myFunction(); return false;">
    <input type="text" id="someId" name="someName" value="" />
</form>

<div id="placeHolder" onClick="myFunction()"></div>
<script>
    function myFunction() {
      var formValues = document.forms['formName'];
      $.ajax({
        url: "<?php echo base_url('MyController/myFunction'); ?>",
        data: $(formValues).serialize(), //formデータのシリアライズ
        beforeSend: function (f) {
          $('#placeHolder').html('処理中...');
        },
        success: function (data) {
          $('#placeHolder').html(data);
        }
      })
    }
</script>

今回は、あとでWebAPIとしても使えるような構造にしたかったので、次の構造としました。

  • ビュー→コントローラ/メソッドをjQueryのajaxで呼び出す
  • モデル→コントローラはJSONでデータを受け渡す
  • コントローラ→ビューは受け取ったJSONをビューデータ(HTMLなど)に変換して生成してechoする
    • 変換部分は部分表示用のビューで分けた方が良い
  • コントローラ→ビューはechoされた結果をsuccessイベントで出力する

まとめ

他にも実現方法はたくさんあると思いますが、今回のシステムでは可能な限り既存のコントローラ/ライブラリ/ビューに手を加えたくなかったことから今回の様な実装となりました。

まとめると大したことないのですが、JavaScriptに苦手意識も強いせいか調査にだいぶかかってしまいました(苦笑)

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