CodeGear の Blackfish SQL データベースには、接続制限があります。
適当にプログラムを作ってしまうと、わりあい簡単に達してしまうこの制限数、気をつけるポイントの一つ、コネクションの管理について検証してみました。

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CodeGear 公式の情報はこちら。

コネクション数オーバーのエラーは次の様なもの。

「You have reached the maximum connection count (20) for this license. No more connections are allowed.」

「このライセンスで使える20コネクション数に達しちゃったからこれ以上つなげられないよ」と言われています。

どんなプログラムかと言うと、次の様なものです。

C# 版
[code lang=’c#’] string connectionString = @”host=localhost;database=c:\path\to\file.jds;user=sysdba;password=masterkey”;
DataStoreConnection conn;

for (int n = 0; n < 30; n++) { using (conn = new DataStoreConnection(connectionString)) { conn.Open(); } } [/code] 30回コネクションを張ろうとしています。 しかし、残念ながら、このプログラムでは先のエラーが発生します。 using によって conn オブジェクトのスコープを定義し、破棄が行われるようになっているのですが、インスタンス化されたオブジェクトの破棄は、IDisposable インターフェイスにて管理されるものの、その Dispose メソッド内でデータベースの接続が Close されているかどうかは実装次第なんですね。 そして、DataStoreConnection クラス内では、Close が Dispose 時に自動で行われないことから、Open したら .NET Framework のリソースとして接続プールがある限り、コネクションが保持されてしまうようです(Blackfish SQL に限ったことではありませんが)。 しかし、Blackfish SQL には接続制限数があるので、エラーしてしまう、と。 解決策としては、手動で接続を必ず行う、と言ったところでしょうか。 下記のプログラムのように、Close() を明示的に呼び出すものであれば、エラーせずに動作します。 C# 版 [code lang='c#'] string connectionString = @"host=localhost;database=c:\path\to\file.jds;user=sysdba;password=masterkey"; DataStoreConnection conn; for (int n = 0; n < 30; n++) { using (conn = new DataStoreConnection(connectionString)) { conn.Open(); conn.Close(); } } [/code] Delphi Prism 版 [code lang='delphi'] for n: Integer := 0 to 30 do begin using conn: DataStoreConnection := new DataStoreConnection('host=localhost;database=c:\path\to\file.jds;user=sysdba;password=masterkey" providerName="Borland.Data.BlackfishSQL.RemoteClient') do begin conn.Open(); conn.Close(); end; end; [/code] 実開発では、さらに try ～ catch ～ finally でリソース管理をすべきでしょう。 次の様な感じ。 [code lang='c#'] using (conn = new DataStoreConnection(connectionString)) { try { conn.Open(); [なんかデータベースの処理] } catch { [ねんか例外の処理] } finally { conn.Close(); //とにかく最後には切断 } } [/code] ガベージコレクションは最後の砦で、基本的にはプログラマがリソース管理をすべき、じゃないでしょうかね。