ADO.NET でトランザクションを使ってみる

ADO.NET を利用したデータベース アプリケーションを作成するに当たって、トランザクションを実装する方法についてのメモです。

*

.NET Framework 2.0 以降では、ADO.NET を利用する際に、簡単にトランザクションを利用することができます。

利用するのは TransactionScope クラスで、System.Transactions 名前空間に所属しています。

そのため、プロジェクトの「参照の追加」で、アセンブリを追加する必要があります。
まずは参照を追加しましょう。

図:参照の追加
参照の追加

続いて、C# であれば using で名前空間の指定を行います。

[code lang=’C#’]

using System.Transactions;

[/code]

ここまでが準備です。

実際にトランザクションを利用するには次の様なコードになります。

[code lang=’C#’]

using (TransactionScope ts = new TransactionScope())
{
try
{
[db を利用した処理] ts.Complete();
}
catch (Exception ex)
{
[エラー時の処理] }
}

[/code]

ポイントは、TransactionScope オブジェクトの Complete() メソッドです。

このメソッドが呼ばれず using スコープを出るか、内部で例外が起こると、DB はロールバック処理を行います。

非常に簡単ですね。

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