CodeGear Delphi Prism は.NET アプリケーション構築の環境です。
標準では、Microsoft の Visual Studio と同じコンポーネントしか使えないのですが、Developer Express の Over 60 Free Controls from DevExpress というフリーのコンポーネントを使えば、メールアドレスの登録だけで60個以上の追加コンポーネントを利用可能になります。

Over 60 Free Controls from DevExpress に含まれるコンポーネントの種類については ここ を参考にしてください。
各コンポーネントの名前をクリックすると、説明が表示されます。

さて、今日トピックを作ったのは、単にコンポーネントの紹介ではないからです。
いつもの通り、ちょっぴりはまったのでそのメモです。

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まずインストールからなのですが、Trail 版のコンポーネントが山の様に付いてきますので、全部入れてしまうと大変なことになります。

そこで、インストーラからは Beta、もしくは何も付いていないコンポーネントのみにチェックを入れるようにしましょう。

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インストールが終わると、Visual Studio のツールボックスに楽しいぐらいコンポーネントが増えるのですが、ASP.NET Web アプリケーションを構築する際に気をつけるべきポイントがあります。

もし、Delphi Prism のみをインストールした環境であれば、おそらく次の様なエラーが発生します。

「C:\path\licenses.licx: ライセンス ファイルをバイナリ リソースに変換できませんでした。ファイルまたはアセンブリ ‘file:///C:\Program Files\Microsoft.NET\SDK\v2.0\bin\lc.exe’、またはその依存関係の 1 つが読み込めませんでした。指定されたファイルが見つかりません。」

これは、Delphi Prism のみのインストールだと、「Microsoft .NET Framework 2.0 SDK 日本語版 (x86)」に含まれる「ライセンスコンパイラ(lc.exe)」がインストールされていないため、ライセンスファイル(licenses.licx)がコンパイルできないのが原因です。

解決方法は簡単で、「Microsoft .NET Framework 2.0 SDK 日本語版 (x86)」を Microsoft のサイトから落としてインストールしましょう。

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また、コンパイル時に次の様な警告が出ることがあります。

「(0,0): 警告 CE89: (CE89) 間接的に使用されている型 “DevExpress.Utils.IAssignableCollection” が、参照されていないアセンブリ “DevExpress.Data.v8.3, Version=8.3.3.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b88d1754d700e49a” で定義されています」

要は参照問題なのですが、本家のフォーラムでも書かれているとおり、参照は自動的に追加されませんので、「Web サイト」「参照の追加」メニューから、該当するアセンブリ(DevExpress.Data)を選択することで解決します。

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多少利用するまでに手間が必要な場合がありますが、標準のコンポーネントよりもとても機能が多く、利用しやすいものでした。

個人的には必須のコンポーネント群となっています。