この記事を書いたときの状況

Microsoft Office の Word では、
複数のオブジェクトを1つにまとめて取り扱うための機能として
「 描画キャンバス 」が存在します。

しかし、Mac 版 Office 2011(14.3.1) に含まれる Word には、
この描画キャンパスを新規で作る機能がありません。

と言っても新規で作れないだけで、
Windows 版 Word 2010 で作成した描画キャンバスを含んた文書は開けますし、
描画キャンバス部分を編集したりコピーして増やすことはできます。

次の図は、Windows 版 Word 2010 で描画キャンバスを作成した文書を、
Mac 版 Word 2011 で開いてみた状態です。

再現性はまったく問題無く、
図形、外部の画像ファイルはきちんと配置され、
コネクタも図形に合わせて移動し、
描画キャンバスそのものの拡大縮小などの機能も動作します。

Mac 版 Word での描画オブジェクト

しかし、どうしても新たに描画キャンバスを作り出す方法が見つかりません・・

描画キャンバスを使ってやりたいこと

描画キャンバスを使って最終的にやりたいことは何かと言うと、
Word 文書内に配置した図形などのオブジェクトを、
描画オブジェクトの様にひとまとめに管理することです。

解決方法

新たにプラグインなどを導入するなどは避けたかったので、
今回は Mac 版 Word に標準で付いている機能である
「 グループ化 」を使うことにしました。

ポイントは
グループ化したい全てのオブジェクトの「レイアウト」を「前面」に設定 して
ページ内で自由に配置できるようにしておくことです。

やり方は次の通り。

1. オブジェクトを右クリック
2. 「オブジェクトの書式設定」メニューを選択
3. ダイアログの「レイアウト」を選択
4. 「折り返しの種類」で「行内」以外を選択

※直接右クリックから「文字列の折り返し」メニューで選んでも良いです

オブジェクトの書式設定｜折り返しの種類

コネクタも、
グループ化する前だとオブジェクトに接続することができません
のでご注意を。

グループ化したいオブジェクトの全てが自由レイアウトになったら、
シフトキーを押しながら複数選択し、
右クリックの「グループ化｜グループ化」メニューを選択します。

グループ化したあとならコネクタも動作します。

次の図は、クリップアートと図形オブジェクトをグループ化し、コネクタで繋いだ状態です。

グループ化したオブジェクト

まとめ

Windows 版と Mac 版では別の機能によって図形をまとめましたが、
私の当初の目的である複数オブジェクトをひとまとめに管理したい
というニーズは満たすことができたので、よしとします。

同じ Microsoft 製品なのに、
ちょっとずつ違う機能やメニューがあるのが煩わしいですね(^^;

早くユニバーサルアプリになってもらいたいものです。